味噌汁の塩分は気にするべき?管理栄養士は「やめるより具だくさん」と答えます
この記事でわかること
- 味噌汁1杯の塩分がどれくらいか
- 「味噌汁をやめる」が減塩としてもったいない理由
- やめずに塩分を下げる3つの工夫
こんにちは。管理栄養士のコスモスです。
「減塩のために味噌汁を我慢しています」。そんな話を聞くたび、少しもったいないなと感じます。
味噌汁1杯の塩分は、一般的な濃さでおよそ1.2g前後。たしかにゼロではありません。でも、味噌汁はやめるより「作り方を変える」ほうが、失うものが少ないのです。
味噌汁の塩分を1日の中で見てみる
成人の食塩目標量は、女性6.5g未満・男性7.5g未満(1日あたり)。
味噌汁1杯の1.2gは、目標のおよそ2割弱です。決して無視できる量ではありませんが、「1日1杯」なら十分やりくりできる範囲でもあります。
問題になりやすいのは、味噌汁そのものより組み合わせです。漬物、干物、めんつゆ、加工食品。塩分は食卓全体で積み上がります。味噌汁だけを悪者にしても、全体はあまり変わりません。
工夫①具だくさんにする
いちばんおすすめの方法が、具を増やすことです。
具が多いほどお椀の中の汁の量は減ります。つまり同じ1杯でも、飲む塩分が自然に減るのです。しかも野菜やきのこ、豆腐が摂れて、満足感も上がります。
減塩とおかず化が同時にかなう。具だくさんは一石二鳥どころか三鳥の工夫です。
工夫②カリウムの多い具を選ぶ
体内の余分なナトリウムの排出を助けてくれるのが、カリウムです。
いも類、かぼちゃ、なす、ほうれん草、わかめ。こうしたカリウムを含む食材は、味噌汁の具として優秀です。「塩分を減らす」だけでなく「出す方を助ける」という視点も持っておくと、減塩はぐっと現実的になります。
※腎臓の病気などでカリウム制限のある方は、この方法は使わず主治医の指示に従ってください。
工夫③だしをきかせて味噌を減らす
塩けの物足りなさは、うまみで補えます。
だしをしっかりとる、または顆粒だしを少し足すだけで、味噌の量を1〜2割減らしても満足感が保てます。減塩タイプの味噌に替えるのも、手間ゼロで効果のある選択肢です。
まとめ
- 味噌汁1杯の塩分は約1.2g前後。1日1杯ならやりくりできる範囲
- やめるより「具だくさん」。汁が減って塩分も減り、栄養は増える
- カリウムの多い具とだしの活用で、無理なく減塩できる
味噌汁は、野菜もたんぱく質も一杯にまとめられる優秀な器です。我慢の対象にせず、味方にする方法をぜひ試してみてください。
※高血圧や腎臓病などで治療中の方は、主治医・担当の管理栄養士の指示を優先してください。
出典: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」