食欲がない日に食べられるもの|管理栄養士のやさしい選び方
「今日は、何も食べたくないな」。そんな日はありませんか。
夏の暑さ、疲れ、気持ちの落ち込み。理由が思い当たらないこともあります。
最初にお伝えしたいのは、これです。食欲がない日に「ちゃんと食べなきゃ」と自分を責めなくて大丈夫。
私にも、食欲がわかない時期がありました。だからこの記事は「がんばらせない」ことを一番大切にして書いています。
この記事でわかること
- 食欲がない日でも口にしやすいもののリスト(温かい系・冷たい系・飲む系)
- 食べものより先に、水分と塩分をとりたい理由
- 受診を考えたほうがいいサインの目安
結論からお伝えします。食欲がない日は「水分と塩分を先に、食べものはあとから少しだけ」で十分です。栄養バランスを整えるのは、元気が戻ってきてからで間に合います。
食べられない日は、あっていい
まず、栄養バランスの話はいったん脇に置きましょう。
食欲は、暑さや疲れ、ストレスなど、いろいろな影響を受けて揺れるものです。「食べられない自分はダメだ」と感じる必要はありません。
むしろ、責める気持ちのほうが心の元気を削ってしまいます。
今日の合格ラインは、うんと低くていいんです。水分がとれて、何かひと口でも入れば、それでもう十分。まずはそこから始めましょう。
先に水分と塩分。食べものはあとから
食欲がないとき、体の水分が足りていないことがあります。特に夏は、汗と一緒に水分も塩分も失われていきます。
体が水分不足に傾くと、だるさが増して、食欲がさらにわきにくくなるという悪循環です。
だから順番は「水分と塩分が先、食べものはあと」。水だけをがぶ飲みするより、塩分も一緒にとれるものだと安心です。
たとえば、こんなものからどうぞ。
- みそ汁やスープの、汁だけ
- 経口補水液(水分と塩分を補うために作られた飲み物です)
- 梅干しをかじりながらの麦茶
口の中が少し落ち着いてきたら、食べものに進みましょう。
食欲がない日に食べやすいものリスト
「これなら入りそう」と思えたものが、その日の正解です。温かい系・冷たい系・飲む系に分けてご紹介します。
温かい系(胃腸をいたわりたい日に)
| 食べもの | ひとことポイント |
|---|---|
| おかゆ | 水分も一緒にとれます。梅干しをのせれば塩分も補えて一石二鳥 |
| やわらかめのうどん | つるっと入りやすい。汁も飲めば水分補給になります |
| 具の少ないみそ汁・スープ | 汁だけでもOK。豆腐や卵を足せば少しずつ栄養もプラス |
| 茶碗蒸し | やわらかくて食べやすい。市販品で十分です |
おかゆなら、当ブログの梅と生姜の薬膳風がゆもどうぞ。食欲がない日を想定した、やさしい味のレシピです。
冷たい系(火を使いたくない日に)
| 食べもの | ひとことポイント |
|---|---|
| 冷奴 | 器に出すだけ。たんぱく質がとれるのもうれしいところ |
| ヨーグルト | 冷たくて口当たりがよく、そのまま食べられます |
| バナナ | むくだけで食べられる、手軽なエネルギー源 |
| ゼリー | のどごしがよく、食欲ゼロの日の味方です |
| そうめん | ゆで時間が短く、めんつゆで塩分も一緒にとれます |
飲む系(かむ元気もない日に)
| 飲みもの | ひとことポイント |
|---|---|
| ゼリー飲料 | 片手でさっと栄養補給。買い置きしておくと安心です |
| 飲むヨーグルト | たんぱく質と水分を一緒にとれます |
| 経口補水液・スポーツドリンク | 汗をたくさんかいた日の水分と塩分の補給に |
| 市販の冷製スープ | パックを注ぐだけ。調理ゼロで済みます |
どれも「ちゃんとした食事」ではないように見えるかもしれません。でも、食欲がない日には、これで立派な食事です。
少し食べられそうなら、たんぱく質をひと足し
「今日はもう少しいけそう」という日は、たんぱく質を少しだけ足してみましょう。
- 冷奴に、かつお節やしらすをのせる
- うどんに卵を落とす
- おかゆにツナや鮭フレークを混ぜる
このくらいの「ちょい足し」で十分です。がんばって一汁三菜を目指す必要はありません。
ちなみに「夕飯を考える気力すらない」という日は、夕飯30秒診断という無料ツールもあります。いくつかタップするだけで、今日の夕飯の方向性を出してくれます。
こんなときは、医療機関に相談を
セルフケアで様子を見ていい範囲には、限りがあります。次のような場合は、がまんせずに医療機関を受診してください。
- 数日にわたって、ほとんど食べられない状態が続いている
- 水分も受けつけない
- 体重が急に減ってきた
- 発熱や強い吐き気、腹痛など、ほかの症状をともなっている
食欲がわかない背景に、治療が必要な原因がかくれていることもあります。「これくらいで受診していいのかな」と迷うくらいなら、相談してしまって大丈夫ですよ。
まとめ
- 食欲がない日に、自分を責めなくていい
- 順番は「水分と塩分が先、食べものはあと」
- 温かい系・冷たい系・飲む系から「入りそうなもの」を選べば、それで立派な食事
- 数日食べられない・水分もとれない・体重が急に減ったときは医療機関へ
食べられない日は、誰にでもあります。そんな日の自分に、どうかやさしくしてあげてください。
持病などで食事制限のある方は、主治医や担当の管理栄養士の指示を優先してください。